とりかえしのつかない二人 米屋純 「とりかえしのつかない ことをしようよ」 そんなことを君が突然 言いだしたりして 道ばたでしゃがんで 笑ったあのころ 恋なんかじゃないはずと 思ってたけど 恋人とか彼女とかより ずっと 大切な人だと 思ってたから 僕なんかとは 関係ないところで 君は君で 歩いていてほしかった キスしてほしいなんて 君が言っても 聞こえないふりを すればよかった あいまいなまんまで いつまでも二人 変わらずに続いていくと 信じ込んでた 恋人とか彼女とかいう 肩書 欲しくない人だと 思ってたのに 僕に 束縛されたかったなんて 君は君で 歩いていてほしかった 君のまっかな くちびるが目立ちすぎて ただの 友達には もう戻れない (枡野浩一/阿部由美子)