2011.11.22 [years ago today]
# 風の水彩画
すっかり寒くなった町に夕暮れが降りて 空の画用紙に風が きみを描いた 短く切りすぎた髪を気にしてはいつも そっとかきあげていたね 仔猫みたいに もうすぐ終りの季節 路地に響くのは すました顔のさよなら すっかり暗くなった町に窓灯りの海 きみの家のある方を 何度も振り返る 心は風に舞う木の葉 落ちるあてもなく いつも冬枯れたままで 町にさまよう ほどけた指切りの糸 紡ぎなおすまで どれだけかかるかわからないけど もうすぐ終りの季節 路地に響くのは すました顔のさよなら
というのを、20年くらい前に書いた。種も仕掛けもある(^^;
種も仕掛けもわかりませんが、切なくて素敵な詞だなぁと読ませていただきました。つむがれる言葉の質感が良いですね。その水彩画は派手ではなくて、もしかすると一度見てもすぐに記憶からこぼれおちてしまうくらい儚げなんだけれど美しいものっていう感じがしました。20年くらい前のがじゅさん、グッジョブ!
どもです^^;。びたさん褒め上手(笑)。