Gajulog


2011.11.22 [years ago today] edit

 風の水彩画

すっかり寒くなった町に夕暮れが降りて
空の画用紙に風が きみを描いた
短く切りすぎた髪を気にしてはいつも
そっとかきあげていたね 仔猫みたいに
もうすぐ終りの季節 路地に響くのは
すました顔のさよなら

すっかり暗くなった町に窓灯りの海
きみの家のある方を 何度も振り返る
心は風に舞う木の葉 落ちるあてもなく
いつも冬枯れたままで 町にさまよう
ほどけた指切りの糸 紡ぎなおすまで
どれだけかかるかわからないけど
もうすぐ終りの季節 路地に響くのは
すました顔のさよなら

というのを、20年くらい前に書いた。種も仕掛けもある(^^;

 ラッパ吹き

ラッパ吹き

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本日のコメント(全2件) [コメントを書く]
vitamix (2011.11.23 22:19)

種も仕掛けもわかりませんが、切なくて素敵な詞だなぁと読ませていただきました。つむがれる言葉の質感が良いですね。その水彩画は派手ではなくて、もしかすると一度見てもすぐに記憶からこぼれおちてしまうくらい儚げなんだけれど美しいものっていう感じがしました。20年くらい前のがじゅさん、グッジョブ!

がじゅ (2011.11.23 23:26)

どもです^^;。びたさん褒め上手(笑)。