2015.06.06 [years ago today]
# 三津谷葉子/DVD&BD「欲動」発売イベント@秋葉原・書泉ブックタワー
いわゆるDVD発売イベントとしては「桜2号」以来なんではないかと思いますが^^;、久々の秋葉原のイベントということで行って参りました。
秋葉原からブックタワーに向かう途中、そのブックタワーへの道を聞かれたりしつつ到着(その人は足早に掛けていきましたが、結局会場にいました^^;)、前回の葉子ちゃんの写真集の時以来の富士っこさん、現れてビックリのREDさんとお話ししつつ開始待ち。
結局整理番号は20番台でおしまいだったようで、お客さんもそのくらい。 少ないですが、まあもうアイドルでもないですし、秋葉原ではこんなものなのかも。
座席が番号順の指定席で、前後左右に知り合いのいる人が少なかったのか、開始前の会場は妙にシーンとしていました^^;。
進行はトーク→サイン会で撮影禁止の女優モード(笑)。 サイン会は自分の順番が終わり次第即退場、という最近では珍しい流れでした。
司会はこの映画のプロデューサーさん(とはいえ見覚えのある感じだったので、たぶんキングレコードの人)。葉子ちゃんはブルーのドレスで登場でした。
―映画『欲動』の主演、三津谷葉子さんです!
(客拍手)
―お綺麗で。
「いえいえいえ。今日はメイクさんたちに、めかしていただきました」
―みなさんに一言ご挨拶を。
「はい。お忙しい中、わざわざ足を運んでくださってありがとうございます。え~、今日は、よろしくお願いしま~す」(客拍手)
―色々この映画についてお伺いしていきたいと思ってるんですけど。皆さんの中で劇場で見た方は?
(客何人か手を上げる)
「あっ。ありがとうございま~す」
―劇場で見てDVD買うって言うのはスゴいことですね。
「ね~ありがたいですね~。ほんっとに。」
―この映画を愛していただいてるんですね。
「ありがとうございます」
―そんな『欲動』なんですけれども、三津谷さんは主演だけでなく映画の成り立ちから入っているそうで。
「えっと…私自身も、作品に入る一年前から、監督の杉野希妃さんと一緒に脚本から参加させていただいて撮影に臨みました」
―シナリオ作りから一緒だったんですね。
「そうです。もともと希妃さんが『バリでの映画を一本撮りたい』というその軸の部分は決まってたんですけども、他はあの…1から。一緒に作っていきました。」
―僕が最初にシナリオ見たときはまだ三津谷さんが入られてなかったんですけど、それと全然変わってましたからね。
「あっ(笑)。全然ね。変わってましたね~。」
―だからすごい三津谷さん色が強い脚本になってるんですよね。
「(笑)。はい、何度もお話をさせていただきました」
―(マイクのハウリング音)
―あれ。マイクが2つあるとダメな感じですか。僕地声で行きますか?
「あ、あたし地声で行きましょうか?」
―あ、僕地声で大丈夫です
「私も地声で大丈夫です(笑)」
―二人ともマイク持ってないと変なイベントになるんで(笑)
(客笑)
「あ、はい、そうか(笑)。じゃあたし持ちます」
―大丈夫ですね。はい。で、どんなところにシナリオ作りではこだわられたんですか?
「そうですね~、やっぱり、生と死っていう部分では重たいテーマではあるので、そこをこう…ウソではなく、どうしたらリアルにしていけるか?っていうことはすごく考えましたね」
―すごい難しい役じゃないですか。主人公二人の心情がなかなか分かりづらいところがあると思うんですが。この『ユリ』っていう役はやっぱり三津谷さんに近い感じですか?
「ん~、近いというか…、そうだなあ、やっぱりそのいろんな葛藤というか。頑張ってきたのにうまくいかない、とか、こうありたいのに現実は…とか、ということって、たぶん皆さんも、こう、あったりするんじゃないかなという。葛藤だったり孤独だったりという部分は、私自身もこう…感じる部分はあったので、そこはすごくユリに対して共感はできたというか。」
―例えば恋愛観…まあ二人は夫婦ですけど、対男性に対してとか、バリの地でタイトル通り欲動に走るような感じとか、女性の部分あるじゃないですか。そういうところも三津谷さんの色がでてるんですか?
「いや、やっぱりあの~、そこは希妃さんがバリで一人の女性がこう、開放されるっていうものを撮りたいっていうのが軸としてあったので、それをどういう風にしたら一番よく表現できるか?っていう部分で作っていったんです。 だから、最初は夫婦とかっていう設定でもなかったし、もう(斎藤)工さんの役はもう亡くなってるっていう設定だったときもあったし、一番最初の方は」
―そんなときもあったんですか!
「そんなときもあったんです。それでどうしたら一番いいか?っていうので今回のような設定になったんですけど」
―相当激しいシーンもありますし。
「そうですね」
―やられるのが勇気いったんじゃないかと思うんですけど。
「でもなんか、まあ、一年間携わらせていただいて、脚本からこう…やっていったときに、まあ自ずとそういう物語になっていくだろうなっていうのは、自分でも分かってて『こうしたい』って言っていっているので、そこで特に『え、ここでこうなの!?』みたいなのは、もう全く無く。必要とあらば、という感じでした」
―先ほどから名前が出てますけど、この作品は杉野希妃さんっていうね。女性監督なんですよね。えっと…同い年ですか?
「そうですね。同い年で…彼女が早生まれなので、学年で言うと一個希妃監督の方が」
―同年代でしかも同性の監督と映画を作っていくっていう過程はいかがでしたか?
「すごく楽しかったですね~。やっぱりあの、杉野監督は女優さんとしてもそうだし、プロデューサーとしてもそうだし、活躍されていて。尊敬しているし、人としても素晴らしい方だなあというふうに思っているので、そういう方と、こう刺激をいただきながらできたことはとっても幸せでしたね」
―僕…あの僕この作品の実はプロデューサーなんですけど(笑)…、
「(客に)えらいんです(笑)」(客拍手)
―すいません拍手なんて浴びるなんて。え~そんなこといいたかったんじゃなくて(笑)、その、シナリオ作りに僕も入りましょうか?って何度か言ったことがあったんですけど、いや、これはもう三津谷さんと杉野監督の二人で進めた方がいいんじゃない?って言われて。
「あっ。そんなことが裏で!(笑)」
―裏ではあって。戦々恐々と見てたらこういう素晴らしい物語が出来上がったんで。 ちょうど30の女性が二人で作るものっていうのはすごいんだなと。パワーがね。
「そうですね~。なんかこうお互いに、私だけじゃなくて希妃さんの中でもきっと30っていう節目の年齢で、自分の中でこうしていきたい、こう変えていきたい、っていう思いもきっとあったと思うし。なんか、ホントに、私と希妃さんでバリでこう爆発できたというか。開放できたというか…なんかこう、貯めてきたものを吹き出したっていう部分はあったんじゃないかなっていうふうには思いますね」
―映画見ててもその爆発感はありますよね。
「ふふっ(笑)」
―僕はもう46なんで、30の女性っていっても20代の女性っていってもあまり変わらないイメージがあるんですけど、やっぱり30っていうのは女性にとってはあるんですかね?
「そうですね~、年齢が全てだとは全く思わないんですけど、やっぱり自分の中ではありましたね。10代20代と仕事をしてきて、やっぱり30になるまでに自分がどうありたいかっていうのは考えたし。その中でこういう、29から30になるっていう過程の中でこういう作品ができたというのは、本当に幸せですね。良かったと思います」
―その女性二人の中に、一人、斎藤さんが入られてますけども…共演されたことは?
「初めてでした。」
―いかがでしたか?初共演。
「もうとってもとっても…素敵な方ですね。イメージではあんまり喋らないのかな~とかあんまり冗談とか言わないのかな~とか思ったんですけど、すごい気さくな方で。助けていただきましたね~。」
―三人めちゃくちゃ仲良いですよね~。いいなあと思って。
「そうですね~。撮影も海外だったし、一緒に戦った者として、すごく仲良くさせていただきました」
―今でもたまにプライベートで遊んだりとかは…
「いや~なかなかね、工さんが忙しいので…」
―まあお二人ともお忙しいですからね。
「いやいやいや。」
―そんな魅力的な主演キャストですけれども。さらにこれはバリで撮ったっていうね。
「そうなんです。全編。」
―全編ですもんね。何日間ぐらいだったんですか?
「え~と、私が行ってたのは2週間ぐらいだったんですけど、撮影としては1週間…ぐらいだったのかな。準備期間があったりとか、あと終わったあと2日間ぐらいゆっくりできたので。抜け殻でしたけど(笑)」
―そうでしょうねえ。相当ハードな撮影で。バリはどうでした?
「十代のときにグラビアで何回か行ったことがあって。今回久しぶりに…十年以上ぶりぐらいに行ったんですけど、やっぱりその十代のときとはまた全然感じ方が違うというか。不思議な空気でしたね」
―映画もいきなりケチャから始まりますけど、島全体があんな感じなんですか?
「やっぱりその、宗教的なというか、神様をこう大事にするというか、そういう面がすごく強いところではありますね」
―お食事とかはどうだったんですか?
「そんなに食べに行ってる時間がないので、撮影で。そんな時間も撮影中はなかなかなかったので、お弁当が毎日出るんですけど、そのお弁当がビックリするほど…あの、美味しいんですけど、毎日そのバリのスパイシーなご飯なんで、後半はみんなで『お味噌汁飲みたいね~』みたいな風にはなってましたけど」
―やっぱりスパイシーですか。
「辛い感じの」
―なんで南国って辛いんですかね?
「なんでなんでしょうね?暑いからかなあ?」
―暑いとそういうのを求めるんですかね。あと、ちょっと気になったのが、ディスコのシーンとかあったじゃないですか。
「ああ、はい」
―あそこにいる人たちって結構地元の方なんですか?
「地元の人と、スタッフさんが(笑)、踊り狂ってたりとか(笑)。地元の人もいらっしゃいましたね。」
―じゃあ本当に踊りに来た人もいるぐらいの勢いで。
「たぶんそうなんじゃないですかね~。」
―あそこがやたらリアルだなあと思って。
「皆さんすごい激しくて。実は私お酒を飲んで臨みました。『一杯いいですか?』って言って(笑)。」
―それであの自然な感じが出てたんですね~
「あははは(笑)。ちょ、ちょっとだけですよ!ちょっとだけ」
―ちょっとだけ飲んでる感がありました。
「ちょっとだけ飲んで、こう、楽しみながら。」
―でも笑ったのが、地元の女性の人は全然踊ってなくて、女性は三津谷さんしか踊ってないんですよね(笑)。ああいう感じも…
「面白いですね。」
―バリっぽい感じなのかなって。
「バリっぽい感じですよね(笑)」
―撮影ではインドネシアのスタッフたちが結構入られたんですよね。
「はい。えっともう…7割?がインドネシアのスタッフだったので。」
―日本人スタッフより多いわけですよね。
「多いですね。」
―そういう中でやる撮影ってすごい大変だったんじゃないですか?
「そうですね~。でも今思うと面白いことだらけだったな~と思うんですけど、そのときはちょっと必死だったので、なかなか大変なことも…やっぱり日本とは違う撮影のしかただったりとか。もちろん会話が英語なので、なかなかこう思ってることを伝えられなかったり。 『大丈夫?あなた、分かってる?』っていうのを言われちゃうと、『うぅっ』っていう風になるところはありましたね」
―地元の人たちも普段喋ってるのは英語じゃないですもんね。
「そうです、バリ語?あ、そうか、インドネシア語か。でもバリ語もまたちょっと違うのかな。と、あと、英語と。っとそこに日本語も入っちゃうみたいな。」
―すっごいカオスな現場ですよね。
「カオスです。はい。」
―一つ面白エピソードをいただいてもよろしいですか?(笑)
「面白エピソード!?」(客拍手)
―逆に辛かったことを言えば面白く感じるかもしれませんよ。
「辛かったことは…まず第一に寝てない。」
―寝てない。
「『終わったけど一時間後には起きなきゃか…』みたいな。昼寝だな、みたいな」
―夜のシーンも多かったですしね。
「多かったですね~。なんかすごい…エピソードっていうか、やっぱり、インドネシアのスタッフの方たちと日本とでちょっと食い違うというか。 ちょっとこう、まあ揉めるっていう言い方をしたらあれですけど、ああじゃないこうじゃないっていうのが現場であったりとかして。」
―はいはい。
「インドネシアの地元の人の役とやった、大事な絡みのシーンの前…ですね。 準備して行くわけですよ。夜のシーン。心も体も準備して、さあ行くぞ!って思ってたら、スタッフの方が来て、『中止だー!』って言うんですよ。『今日はもう中止だー!』って。 なんで!?っていうのを聞いたら、スタッフ同士が揉めてたのが、『今日は満月だからだ』と。」
―ほう。
「神というか、インドネシアの考え方だと、満月の日はよろしくないんだと。 このまま続けてても撮影はうまくいかないから、別日にしようと。 でも、別日って、撮る時間いつ!?みたいな。」
―重要なシーンですからねえ。
「重要なシーンだったし、時間もやっぱり掛かるし。いつ撮れるんだろう…と思って本当にやらないのかなぁ?と思ってたら、本当に満月ということが理由でやらなかったんです」
―日本では考えられない。
「絶対にありえなかったから。あとは…赤ちゃんが泣き止まない、っていうときも、月が…とか太陽が…とか、じゃあお祈りをしてきなさい、とか。そういうことがすごく多かったりとか。」
―赤ちゃんが泣き止むようにお祈りをしなさいと。
「あの、手と足を洗って、祈ってきなさいって言って。杉野監督と私がお祈りに行って。 なかなか無いじゃないですか日本だと。」
―結局泣き止んだんですか?
「泣き止んだんですよ。」
―すごいですね。
「映画を見ていただければ寝ている赤ちゃんが映ってると思うんで」
―ホントすやすや寝てましたもんね。
「もうその前までは大泣きで3時間ぐらい撮影がストップしてたんです。 もう撮れないねって言って…。」
―改めて良く出来たなあって感じがしますね(笑)
「良く撮れたなあと思いますホントに。奇跡ですね。」
―ではそんなことも思い出しながら皆さんには見ていただきたいなと。すみません巻きが入ったのでもう終わるんですけど(笑)。
「そうですね。裏話として、覚えててもらいながら見てもらえると、ああこのときのことか、って風に思っていただけるかなと。」
―特にね、『この日は満月じゃなかったんだな』っていうね(笑)
「中止になっちゃいましたからね(笑)」
―では時間になってしまったので、最後に何かメッセージを。
「今日は男性が多いので…、まあ、その男性が見て感じ方はいろいろあるとは思うんですけど、ただ悲しくてとか、ただ切なくてとか、あの…まあそういう、ベッドシーンが…とかっていうことで来てる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれないんですけど(笑)、ホントもっとそこよりも深いところでいろんな事を感じていただける作品になっているんではないかなと思っているので、『ここだけ』ではなく、作品自体を楽しんで見ていただければいいなと思います、はい」(客拍手)
ということでこのあとは撮影会などはなく、順次整列してサイン会でした。
# 秋葉原~浅草橋~浅草~秋葉原
終了後はマックでお久しぶりの富士っこさんと少しお話ししたあと、ちょっと散歩でもして行くか、と浅草橋から浅草方面へ。
お昼は2度目のロッジ赤石。今度は評判のナポリタンで。
来た瞬間、あ、これはうまいやつや!と分かる感じ。 実際、ケチャップのトマトと玉葱の旨みが濃厚で美味しかったです。
で、店を出る頃には雨がぽつりぽつり。 秋葉原でタワレコに寄るのを忘れたのに気づいたのもあって、ここで散歩はやめにして、近くのつくばエクスプレスの浅草駅から地下に入って秋葉原へ戻り、ヨドバシのタワレコへ。
結局佐藤さんのリイシューは全て入手することにしたので、CDでしか出てない「SOUND OF SCIENCE」を購入。ヨドバシで雨が止むのを待ってから帰りました。