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2021.12.13 [years ago today] edit

ことしの漢字は「金」 京都 清水寺で発表

NHKから。 流行語大賞に続いてこれが来るといよいよ年も押し迫ってきた感じがします。 今年の漢字は「金」。もちろん東京オリンピックで史上最多の金メダルを取った、というのが理由の一つ。でも「金」に投票した人の中には、事前に言ってたよりカネかかりすぎじゃね?っていう皮肉を込めて投票してる人が絶対いると思う(笑)。

あと単純にオリンピックの年「金」多過ぎ問題ってあるよね(笑)。

 マスクの規格

医療用高機能マスクとしてよく聞く規格の「N95」。 これは0.3μm*1の粒子を95%捕集する*2性能があるそう。

でも、そこらへんで売ってるお手軽なマスクの箱には「PFE・BFE・VFE99%」などとよく書いてある。 このうち特に「PFE99%」とは、0.1μmの粒子を捕集する試験をした結果99%カットできました、と言っているらしい。

つまり単純に粒子の大きさだけを考えると、こちらの方がより小さい粒子まで捕集できていないと認定が取れないわけで、なんでそんな医療用より高機能なものが大安売りで庶民に提供されているのだろうか、という疑問が湧く。

日本でPFE・BFE・VFEの試験を行っているところとして知られている「カケンテストセンター」のページに、PFEの試験内容を説明しているページがあった。

そこにはこう書いてある。

 ASTM F 2100「医療用フェイスマスクに使用される材料の性能仕様」に0.1μm 粒径の試験粒子を使用した場合の性能区分が記載されていることから、当センターでは通常、粒径0.1μm のポリスチレンラテックス粒子を試験粒子として使用しています。

 ラテックス微粒子を用いた医療用フェイスマスク材の捕集効率試験であるASTM F 2299では、0.1~5μmの粒子が規定されています。一般的には0.3μmの粒子が最もマスクを通過しやすいとも言われているため、当センターでは0.3μmの粒子でも試験が可能です。ご依頼の際は、「0.1μm」または「0.3μm」の粒子径をご指定下さい。

お?つまりは0.1μmは通さないけど0.3μmは通る、ということがあって、単純に網の目の細かさで引っかけてるわけではないということか。なるほどN95が0.3μmをターゲットにしてるのはそういうことか。

もう少し調べてみると、次のような文章が見つかった(PDF注意)。

微粒子を除去する手段に,篩(ふるい)があります。篩はその網目よりも大きい粒子を捕捉し,小さい粒子は通り抜けてしまいます。 空気中の微粒子を対象とするエアフィルタは,この篩の原理とは大きく異なり,繊維に付着した微粒子が分子間力によって固定されることを利用して微粒子を捕集します。

(中略)

空気中の微粒子には,様々な「力」が作用し,気体の流れ(流線)から逸れてフィルタ繊維に接触し捕集されます。 慣性やさえぎり(物理的な大きさ)によって大きい粒子ほど捕集されやすくなりますが,逆に微小な粒子はブラウン運動しているので,ある粒子径より小さい範囲では,小さいほど捕集されやすいことになります。 その結果として,粒子径が0.1~0.3μmあたりの粒子が最も捕集されにくくなるという訳です。

ほほ~、ブラウン運動についてはよく分からないが(笑)、粒子径が小さい方が捕集しやすくなる範囲があると。なるほどねぇ。

最近僕が使ってる韓国規格の「KF94」のマスクは、0.4μmを94%カットできる性能らしい。 この0.4μmって数字が微妙ですよね、0.3μmより難しいのか易しいのか!? 一般に売られるマスク用の規格だから、おそらくはN95よりは緩いんだとは思いますが。

なかなか面白かった。

*1 空力学的質量径、というムズカシイ用語で表される大きさで単純な直径とはちょっと違うみたいですが

*2 マスクの付け方には依存せず、フィルタの材質の性能として